東野圭吾 『秘密』
2010 / 07 / 20 (火)

  
暑くなってきましたね~。体調崩していませんか?

今年に入って自分が一番変わったな、と思うこと。
それは本を読まなくなったことなんです

元々家ではあまり読まなくて電車に乗ってる時に読むことが多かったんだけど、
今は電車に乗ってる時間が本当~に短くて。
なのでどんどん読まなくなっていったんだけど、また前みたいにいろいろ読みたいと思ってました。

秘密 (文春文庫)そして久しぶりに手に取ったのがコレ。
東野圭吾の 『秘密』 です。

泣けるとか感動するって聞いてたけど、東野さんの本が好きな私も
まだ読んだことがなくて、いつか読みたいと思ってました。

前置きが長くなったけど、簡単なあらすじと一緒に
感想を書いてみたいと思います。
直接のネタバレはしないけど少し内容に触れるので、気になる方はスルーしてくださいね。
      




★★ あらすじ ★★
 杉田平介は妻と小学5年生の娘の3人家族。
 家族の笑顔を見るのが楽しみな、幸せな生活を送っていた。
 でもある日妻と娘が乗ったバスが崖から転落してしまい、妻は死亡。
 娘も意識不明の重体に。
 その後娘は意識を取り戻すが、姿は小学生のまま、心は36歳の妻・直子の
 意識が宿っていた。
 それを周りに話しても信じてもらえるわけがないので、表向きは父娘として
 振る舞いながら、心だけは夫婦のまま2人は人生を歩き始めるが・・。



初めは周りにバレないように親子らしく振る舞う2人の様子が、おもしろく描かれています。
でもやはりそんな不自然な生活が、長く続く筈はなく・・。

大人の心を持ったまま小学生から人生をやり直すことになった妻。
今までの人生を断ち切られた葛藤はあるけれど、中学・高校生ぐらいになると
だんだん自分の世界もできてきます。

そんな青春のやり直しをしているような妻を、少し複雑な気持ちで見つめる夫。
やがて2人は愛し合いながらも、お互いを深く傷つけていってしまうのです。
そしてこのままではいけないと感じた2人は、お互いを思って重大な決意をするのですが・・。

ラストの何十ページかは、涙なしに読むことはできませんでした。
最後 物語が大きく動くうちの1つめは、本当にもう切なくて切なくて・・。
横浜・山下公園の場面では、ほとんど号泣しながら読んだという感じです。

でも大きく話が動くうちの2つめは・・。
『秘密』 の本当の意味が明かされるんだけど、あれは愛し合う夫婦にとって切なすぎると思う。
妻・直子のような決断はとてもできないし、それを知ってしまった夫も
とても幸せに生きていけるとは思えないんだけどな~。
隠すならもっと、絶対に気づかれないように秘密を守り通さないと・・。

・・と小説にここまで本気で思ってしまうのもアレなんだけど、それほど感情移入ができて、
こんな非現実的な設定でも不自然さを感じさせない東野圭吾はさすがだなと思いました。

もともと大型バスの事故が原因でこの話が始まるんだけど、その被害者・加害者の立場や心情にも
ちゃんと触れてあり、伏線もあって、後でこれはこう繋がるのか!って思える場面がいくつかあります。

小説としてとても面白く読みやすいけど、いろんな事を考えさせられる1冊でした。

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ゆず

Author:ゆず
神戸生まれのAround40。
夫と2人、大阪→東京→名古屋→福岡
→大阪→東京と転勤中

転勤先で仕事を見つけて働いています。人事労務・経理補助。

40歳を過ぎて、老後を考えることも増えてきました
日々の思いをできるだけ素直に綴りたいと思います。

趣味はゴルフ・舞台を観ること・
読書・英語の勉強。

コメントはお気軽に書いてくださいね。よろしくお願いします



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